アラタ君は単語帳を10冊勉強
アラタ君の英語の学習は、英検の勉強が中心でした。大学受験レベルに限定して、まず長文の掲載がないものを紹介すると、以下のようになります。
① 英検2級パス単(旺文社)
② 英検準1級パス単(旺文社)
③ 英検準1級単熟語(ジャパンタイムズ)
④ 英検1級パス単(旺文社)
⑤ 英検1級単熟語(ジャパンタイムズ)
⑥ 鉄壁(KADOKAWA)
次に長文がついているものを挙げます。
⑦ 英検準1級文単(旺文社)
⑧ 英検1級文単(旺文社)
⑨ 速読英単語必修編(Z会)
⑩ 速読英単語上級編(Z会)
難関大学対策=英検準1級対策
アラタ君は、小学3年から英検の勉強を始めて、小5で2級、中2で準1級、高3で1級を取りました。英検の勉強に合わせて、それぞれの級の単語、長文、文法を勉強していきました。その勉強の中で、①~⑤、⑦⑧は、私の塾の英検クラスの授業の中や宿題で学習していきました。
高3で英検1級を取ったので、英語の受験勉強にはあまり時間をかけず、数学や社会、国語に時間をかける、という形で最初の東大入試を迎えましたが、東大二次の英語では思ったほど点数を取ることができませんでした。
そこで、浪人時代には、塾の英検準1級クラス、1級クラスに出席しつつ、英検の勉強に加えて、⑥の鉄壁、⑨⑩の速読英単語のシリーズを勉強することにしました。
単語も長文も、ひたすら音読
長文がない単語帳、長文がある単語帳は、本の性格がかなり違いますが、勉強方法はどちらも音読が中心でした。
長文がない単語帳の場合、アラタ君が勉強した①~⑥は、どれも短文と音声がついているものでした。単語帳の勉強をする時は、まず意味を確認してから、必ず音声を流して、オーバーラッピング(音を流して、音声の0.2秒ほど遅れて大きな声で音読する方法)を繰り返しました。
長文がある単語帳の場合も、短文が長文になるだけで、オーバーラッピングを繰り返す、というやり方は同じです。
短文でも長文でも、単語、熟語の意味、文法、構文を確認したうえで、ひたすら音読する。この繰り返しで、速読、リスニング、ライティング、スピーキング、すべての能力が上がっていきます。長文の問題集をやる場合の勉強方法も同じで、答え合わせをしたあとに、どれだけオーバーラッピングできるのか、が勝負です。
⑥の鉄壁を始めたのは、鉄壁に書かれている短文の質が高い、ということに気づいた浪人時代の夏でした。「今から鉄壁を始めても間に合わないのでは」と助言をくれた人もいましたが、音声CDを使って毎日、1時間程度音読をすると1カ月ほどで数回、音読することができました。アラタ君の東大二次の英語の得点が20点ほど上がったのは、ものおじせず教材を増やして繰り返したからだ、と私は思っています。
(オックスフォード学院 塾長・山本 清)
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