受験英語を極めれば…大学でも語学トップ→留学→就職

オックスフォード学院

くやしかった4月のクラス分け

東大では、入試の成績で英語のクラス分けがある、ということは知っていました。120点満点の英語の入試で、何点取ればG1(上位1割が参加を許される英語のクラス)に入ることができるのでしょうか。その年の英語がどれくらい難しいかにもよりますが、90点程度は必要、ということはインターネットの情報に書かれています。

2024年2月、入試が終わった後の自己採点で英語は80点程度、ということが分かっていたので「G1は無理かな。でも、もしかして…」とドキドキしながら3月末の英語のクラス分けの発表を待っていました。ボクの英語のクラス分けは、G1の次の3割が参加するG2でした。これは、英語の成績が新1年生の中で上の4割には入っていることの証明でしたが、ボクは高3で英検1級に合格していたのでくやしい結果でした。

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G1に入る次のチャンスは10月

G1では、ネイティブの先生がオール・イングリッシュの授業をします。G1、G2に入ることができない6割の東大生は、G3というクラス分けになりますが、G2、G3では、日本人の先生が日本語で授業をします。ボクは市川高校でオール・イングリッシュの授業に参加していたので、東大でもG1に入りたいと希望していました。

次のチャンスは10月から始まる後期(Aターム)でのG1編入です。前期(Sターム)の英語一列(必修の英語)の試験で、上の一割がもらえる優上(ゆうじょう。A+評価のこと)を取ることができれば、後期(Aターム)からはG1に編入することができます。

さらに、英語の優上に加えてドイツ語一列(必修第二外国語)で上の3割がもらえる優(A評価のこと)を取ることができれば、TLPへの編入試験を受ける受験資格が得られます。

TLP編入への挑戦を決める

前期の成績は、9月の半ばに出たばかりです。東大の同級生はみんな優秀で、ボクがG1に編入できるなんて予想していなかったのですが、なんと、英語一列は優上、ドイツ語一列は優で、TLP編入試験の受験資格がありました!! びっくりです。

G1には自動的に入ることができるようなのですが、TLP編入については、ドイツ語の試験を受けなければなりません。予想していなかったため、前期の試験結果が出てから急遽、ドイツ語の勉強を開始しました。試験は9月24日。成績発表から10日しかありません。合格するかどうかはわかりませんが、最善を尽くして準備するつもりです。

G1、TLPに入る意味

大学での学業を、どのくらいしっかりやったか、については、まず成績の平均点、GPAがあります。就職や進学などで、GPAが良い人は優秀という評価を得られます。ただ、成績は大学によって、また、担当教授によって、甘かったり辛かったりするため、分かりにくいという面があります。

この点、東大でG1に入っている、TLPに入っている、という事実は、東大生の母集団の中で英語の成績が上の一割で、かつ、第2外国語の特訓コースで鍛えられている、という証明になります。東大の中での上位である、ということをハッキリ周囲に示すことができるのです。

また、G1やTLPに入っていると、東大生の中で「あいつは語学はすごい」と認めてもらえるし、また、勉強をしっかりやっている友人をつくることができる、というメリットがあります。G1やTLPは、文Ⅰ、文Ⅱ、文Ⅲ、理Ⅰ、理Ⅱ、理Ⅲすべての学生がいるため、専門を超えた優秀な友人ができるのは、非常に魅力的です。

早慶・上智・千葉大、MARCHでも

以上、ボクの東大での経験を話しましたが、入学後の英語の競争は他大学でも存在するようです。

たとえば、早稲田の国際教養学部、千葉大の国際教養学部、立教の異文化コミュニケーション学部などでは全員が1年または半年、留学するようですが、自分の大学の提携大学の中からどの大学に留学することになるのかは、英語の成績が大きく影響するようです。このような大学では、大学に入ると、1年生のうちからTOEFLやIELTSの受験を始めます。

全員が留学、というわけではなくても、慶応や上智、また早稲田の国際教養以外の学部では、一定数の人が留学しますが、間違いなく英語ができる人が留学先を優先的に選ぶことができるようになっているはずです。

就職でも、英語は大きな要素になるため、各大学はTOEICの受験を推奨しています。

単なる「受験の手段」ではない

以上に考えると、受験勉強での英語という科目は、単なる「受験の手段」ではない、ということが分かります。

受験の次には、大学内での英語での競争が待ち受けており、さらに就職試験の決め手にもなる。また、将来は留学や海外勤務をする際には、高度な英語力は必須です。

東大など難関大学に合格するためには、英単語は6000から7000必要ですが、英語圏の大学での授業についていくには15000語は必要と言われています。

さあ、みなさんは「受験英語は覚えることが多くてやる気が出ない」などと言っている場合ではありません。受験をきっかけに英語をがんばって、将来、ボクと一緒に日本と世界をつなぐ仕事をやっていきませんか。

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