音読メインで英語を学習した人の英会話能力とは?

オックスフォード学院

英会話がうまくなるためには、どうすればいいのでしょうか。オックスフォード学院が言うように、音読を繰り返せば英会話、スピーキングも上手になるのでしょうか。

視聴者から、こんなコメントが来ました。「先生の塾で、アラタ君をはじめとする多くの人が英検にどんどん合格しているのは分かりましたが、英会話をできるようになっていますか?」

なるほど。日本では、英語力と英会話力は別、と考える人が多くいます。仮に別である、とすれば、音読で英語力が身についても、英会話力は身についていないのではないか、という疑問が湧いてくるのは、もっともなことです。

結論から言うと、英会話力(≒スピーキング)は、英語力の一部なので、英語の力が高くなれば、英会話も比例して力がついていきます。そして、英検の上位の級に合格するためには、二次試験でスピーキングのテストもあるために、英検対策の勉強を積み重ねて合格する人は、英会話力も必ず高まっていく、ということになります。

今回の動画では、私の塾で10年間勉強して、高校生の時に英検1級を取ったアラタに、会話の実演をしてもらいます。

アラタはどうやって英会話力をつけたのか

さて、アラタが私と英語で話している動画を見てみましょう。アラタは、帰国生ではなく、また、リモート英会話で外国人の先生と英会話をする、ということもやったことはありません。

小学校3年生から私の授業を受け始めて、小5で英検2級、中2で準1級、高3で1級に合格しました。英語の勉強方法は、私が日ごろからこのチャンネルで繰り返し述べている「音読」「書き写し」です。中学受験、高校受験の時は、英検の勉強よりも受験の志望校の過去問を解くことを優先させたために、英検合格のスピードが落ちましたが、「音読」「書き写し」は10年間、ずっと続けてきました。

2024年春に東大に入学した後は、大学の勉強に時間を取られて、英語の「音読」「書き写し」の時間が減ってしまったようです。この動画のアラタの英会話の力は、ピーク時と比べると、かなり落ちています。ピークはいつだったのか、というと、市川高校で帰国生クラスに入れてもらった高校2年の1年間(帰国生ではなかったけれど、クラス入室テストに合格した)、英検1級に合格した高校3年の時。このあたりがピークでした。

それでも、今の英会話力で、おそらく英検1級は合格します。あとは内容次第です。

なぜ音読で英会話ができるようになるのか

さて、それでは本題に入りましょう。英語の音読を繰り返せば、なぜ英会話ができるようになるのでしょうか。

まず、音読をする材料ですが、学習した英語はすべてです。数十回から数百回、音読する、という指導を私の塾ではしています。中高生なら学校の教科書、NHKラジオのテキスト、英検の過去問。過去問は、筆記の冒頭の穴埋め問題の短文、会話文、長文、リスニングの放送文(=リスニング原稿=スクリプト)など、すべてを音読していきます。

このように、学習した英語の音読を数十回から数百回、繰り返すと、覚えてしまうことになります。学習した教材を覚えてしまう、ということは、出てくる単語・熟語、文法などをすべて覚えていくことになります。

そうなると、単語を入れ替えるだけで英語を話すことができるようになるのです。

音読以外の方法ではできるようにならない

次に、日本の中にいると、音読以外の方法では英語はできるようにならない、ということも言っておきたいと思います。

もちろん、外国の現地校に行く、留学する、日本でインタナショナルスクールに行く、などで、毎日5~6時間、英語を聞き、話す環境があれば、英会話はできるようになります。

例外的なネイティブ環境がある少数の人を除くと、音読以外に、英会話ができるようになる方法はありません。

英会話学校やリモート英会話

英会話学校やリモート英会話はどうか。毎日5~6時間、授業を受けることができるのであれば、ネイティブ環境にある人と同じような効果が期待できますが、ほとんどの人はせいぜい、1日1~2時間でしょう。とすると、日ごろは音読で単語・熟語・文法・表現などを積み重ねて、それを英会話学校やリモート英会話で週1回程度、披露する、という考え方をしてみましょう。

アラタの場合は、英会話のための学校への通学やリモート英会話をやったことはありません。音読だけでも、英会話・スピーキングはかなりのレベルまで到達することができます。

一時期、外国などでネイティブ環境の中にいた人は、その環境がなくなると英会話力、英語力が落ちていく、ということに注意が必要です。毎日、最低でも30分、できれば毎日1時間程度、音読をする、という訓練を続けないと、英会話力は落ちていきます。

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