単語帳の単語の丸暗記は無意味?最も効果的な単語帳の活用方法とは?

英検クラス

単語帳学習の落とし穴

単語帳を使った学習において、多くの学習者が陥る罠の一つは、「単語の日本語訳を1つ、または2つだけ覚える」という方法です。この学習方法が完全に無意味とは言いませんが、ライティングやスピーキングにはほとんど役立ちません。なぜなら、その単語が持つニュアンス(雰囲気)や、どのようなコロケーション(前後の単語の組み合わせ)で使われるのかを理解できないまま、ただ単に訳語を覚えるだけでは、自然な英語のアウトプットができないからです。

ライティング・スピーキングでの課題

大学入試や英検のライティング試験で、なかなか高得点が取れず、いつも△や×になってしまう経験をしたことはありませんか? その原因の一つは、必要な単語や熟語の運用能力が不足していることです。文法的に正しい文章を書いているつもりでも、実際にはネイティブが使う自然な英語とはかけ離れていることが多いのです。

英語のライティングやスピーキングで高得点を取るためには、重要な単語や熟語を単独で覚えるのではなく、それらを含む英語の短文を数千単位で暗唱しておく必要があります。この方法こそが、難関大学の合格レベル、つまり英検準1級・1級レベルの英語運用能力を身につけるための鍵となります。

効果的な英語学習法

そこで、私の英語塾では、準2級以上のクラスで毎週75の例文を暗唱することを宿題としています。この宿題を真剣に取り組んだ生徒は、ライティングやスピーキングだけでなく、リーディングやリスニングのスキルも向上していきます。なぜなら、「自分が書けて言える英文は、読めて聴ける」からです。

暗唱学習のメリット

  1. 単語の使い方を自然に習得できる
    • 例えば、「determine」という単語は「決定する」という意味だけでなく、「影響を与える」「明らかにする」という意味も持ちます。これを適切な例文とともに覚えれば、実際の英作文やスピーキングで使いこなせるようになります。
  2. 英文の構造を理解できる
    • 暗唱を続けることで、英語の語順や文法構造が身につきます。これにより、瞬時に正しい文を作る力が鍛えられます。
  3. リスニング力が向上する
    • 自分が言える文章は、聞き取ることも容易になります。英語の音のリズムやイントネーションも自然に身につくため、リスニング試験の得点も上がっていきます。
  4. スピーキングの流暢さが向上する
    • 実際の会話で「英語がすぐに出てこない」という悩みを持つ人は多いですが、暗唱学習を続けることで、使えるフレーズが増え、瞬発的に英語を話せるようになります。

暗唱学習を継続するコツ

  1. 毎日少しずつ繰り返す
    • 一度に大量の例文を覚えようとすると挫折しやすくなります。1日10~15文(30分程度)を繰り返し練習するのが効果的です。
  2. 音読を取り入れる
    • 声に出して繰り返し読むことで、記憶が定着しやすくなります。また、ネイティブの発音を真似することで発音も向上します。
  3. 実際に使ってみる
    • 学んだ例文を英会話やライティングで積極的に使うことで、記憶がより強化されます。

まとめ

単語を単体で覚える学習方法では、ライティングやスピーキングには十分に対応できません。単語の意味だけでなく、実際の使い方やコロケーションを意識しながら、短文暗唱を取り入れた学習を行うことで、総合的な英語力を高めることができます。私の英語塾では、この方法を取り入れた指導を行い、多くの生徒が英語試験で飛躍的な成績向上を実現しています。

もしあなたが、英検準1級・1級レベルの英語力を本気で身につけたいと考えているなら、ぜひこの学習法を試してみてください。英語力は短期間では身につきませんが、継続することで確実に成果が出るものです。

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