新春を迎えて、児童英語のテレビコマーシャルが目立つようになりました。その効果はどうなのでしょうか。
子どものお稽古事の中で、最も人気があるのは英語と水泳ですが、最近、英語が水泳を抜いたようです。低学年から週に1~2回通い、多くの場合、小6まで続けることになります。
しかし、結果が出ているでしょうか。
ほとんどの場合、英検5級を取るまで2年から3年かかります。6年通って、英検をまったく取れずに終わることも、よくあります。私の塾では、多くの人が4カ月で5級、次の4カ月で4級、そして、その次の4カ月で3級を取ります。
今回の動画では、英語教室に通う際の注意点をまとめました。大人の英語教室を選ぶ時にも参考になるはずです。
英語力が身に付く英語教室かどうかは、下記のような判断基準で確認することができます。
⓵毎回歌って踊るだけになっていないか?
結果が出る英語教室なのかどうかは、授業を見ると、ほぼ分かります。授業時間の中で、たくさん歌って、踊っている英語教室は、結果が出ません。
英語がうまくなるためには、新しい単語・熟語、文法をどんどん覚えていかないといけませんが、毎回、歌って踊っているだけで単語・熟語、文法を覚えることができるようになるはずがありません。
歌って踊ることが中心の英語教室に、何年通っても英検5級は取れません。私の英語塾には、このような英語教室から毎月のように生徒が移ってきます。2年、3年通っても、まったく英語ができるようになっていない生徒を見ると、いつもびっくりしてしまいます。
英語教室は、歌の教室、ダンス教室ではありません。
②学年別のクラス編成になっていないか?
結果が出ない英語教室の特徴の2つ目は、学年別でクラス編成をしていることです。多くの場合、小学生なら低学年(1~2年生)、中学年(3~4年生)、高学年(5~6年生)という3クラス編成になっていますが、どこかおかしいと思いませんか?
たとえばある4年生が、ある児童英語教室にいる、とします。1年生から通っているので、3年以上、英語を習っています。そこに、まったく未経験の3年生が入ってきました。どうなるでしょうか? 先生としては、新しい人がまったくわからない授業をするわけにはいきません。新しい人が入ってきた段階で、レベルを完全な初歩に一度、戻ることになります。
このように、学年別の編成のところは、延々と初歩を繰り返す、という授業になってしまいます。
③先生の英検取得級が公開されているか?
第3に、先生のレベルが公開されていない英語教室は怪しい、と考えた方がよさそうです。先生が英検何級を取っているのか。聞いたら教えてもらえるでしょうか。
英検2級では人に英語を教えることは難しい、と私は思っています。2級は、高校英語の基本が終わっている、というレベル。高校を卒業した人の平均的なレベルには到達している、ということになります。共通テストなら平均点の60点程度は取れる、ということです。
しかし、この2級合格というのは、2級を受験して60点は取れる、という力です。高校3年生のレベルです。
私の塾は、まず私は英検1級、授業に入ってもらうことがある大学生は全員、1級から準1級です。
ピアノ教室の多くは、先生がどの音大をで得ているのかを公開しています。英語教室でも、先生の英検取得級の公開は、一種の品質保証です。
④合格実績を教えてもらえるか?
生徒の英検の合格実績を教えてもらえるかどうかも重要な基準です。最低でも、1年に1つは英検で進級していない場合は、やめた方がいいと思います。たとえば「3級、5人」という場合は、その5人が通塾3年以内に合格しているかどうかが重要です。
本日(2025年1月27日)、昨日実施された英検の解答が発表されました。5級の場合は、ライティングがないので、きょう、自己採点をすることができます。自己採点結果が届いています。今、私の塾の5級クラスは7人いますが、半分以上は75パーセント程度の得点を取って合格しています。みんな、始めてから4カ月の小学生たちです。
⑤問題を解くだけになっていないか?
最後の基準として、問題を黙って解くだけになっていないか、ということにも注意してください。英語は、教室の中と自宅で、たくさん音読をしないとじょうずになりません。
単語・熟語、文法をしっかり教えてくれて、発音の指導をしてくれる先生がいるかどうか。これも重要なポイントです。
コメント