中学生の音読学習用教材がない!
國弘正雄先生は常々、中学3年生の英語の教科書をまず徹底的に(1000回)音読するべきだ、とおっしゃっていました。そして過去70年ほど、この國弘メソッドに従って英語を学習した人は、英語ができる人になっていきました。
中3の英語教科書を学校の授業で学んでいる人は、授業を一所懸命聞いてノートを取り、復習してから音読を始めれば問題ありません。
しかし、このような機会を逃した人、つまり、中学の英語の授業をしっかり復習しなかった中学生、高校生、大学生、大人はどうすればいいのでしょうか。
中3レベルの参考書の中に音読学習のための優良教材があればいいのですが、これがなかなかありません。高校入試対策の長文問題集というものは、長文の過去問を集めて多数出版されていますが、ほとんどは音声がついていません。その結果、中学生は受験勉強をしても音読学習(オーバーラッピング)をしないし、高校生以上の人たちで國弘メソッドに従って英語を学ぼうとする人のための教材もありません。
由々しき事態です。とすると、やはり中学の英語教科書に戻る、ということにならざるをえません。
教科書をどこで買えばいいのか
まず、中学の英語教科書は、どこで買えばいいのでしょうか。一般の書店では取り扱っていません。
検索をしましょう。「教科書販売 千葉県」。このような検索をすれば、都道府県の教科書販売の拠点になっている書店が分かります。さらに10万人規模の市であれば「教科書販売 成田市」のように検索すれば、近いところの教科書販売書店が分かります。
少なくとも県庁所在地の教科書販売書店と連絡を取れば、教科書は入手することができます。
現在の中学教科書は、國弘先生の生前の教科書よりも内容が難しくなっています。to不定詞の「副詞的用法・形容詞的用法・名詞的用法」や、比較級がどのような場合に「er」ではなく「more」を使うことになるのか、がすぐに説明できない人は、中2の教科書からやりましょう。
どの教科書にするのかは、地元の中学で採用されている教科書で大丈夫です。
独学者はあの本を併用
さて、このようにして教科書が入手できた、とします。次に手に入れるべきは、なんと「教科書ガイド」です。
教科書は、信頼できる英語の先生の授業がついている場合はいいのですが、授業がない独学者の場合、文法などの解説がないことが欠点になります。単語・熟語の多くは辞書でなんとかなるのですが、文法は解説なしではなかなか学習がうまくいきません。
ここで「教科書ガイド」の出番になります。この本は、学校の教室で先生たちが授業で説明するべきことがほとんど書かれてしまっているので、まず先生が学校で勧めることはありません。日陰の存在のような本です。塾でも、ほとんど勧められることはありません。
ただ、ある程度大きな本屋さんの棚には置いてあるので、入手は容易です。学校や塾で先生たちが勧めないのでたくさんは売れないため、価格は高めです。
教科書ガイドは1つの教科書につき3種類ほど出ていますが、どれでも気に入ったものを買えばいいと思います。内容は信頼できます。
教科書ガイドの表紙には、教科書の表紙の図柄が掲載されています。買い間違えることなく、必ず自分が入手した教科書に準じた教科書ガイドを購入するようにしてください。
さあ、音読1000回を始めましょう!
このようにして教科書と教科書ガイドがそろったら、英文の意味をガイドで勉強して、単語・熟語の意味を辞書で確認して、音読学習を開始しましょう。
1回繰り返すたびに、英語の名人への道が切り開かれていきます。
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