【2023年・2024年】数学を捨てた東大二次の得点開示比較

オックスフォード学院

得点①―― 数学

現役受験の時にボクの東大二次の得点開示は、次のようなものでした。英語60点、数学11点。国語59点。社会85点(世界史36点、日本史49点)

まず、数学については、この年は問題が例年よりもかなり易しく、合格ラインは45点くらいと言われています。例年は35点くらいが合格ラインと考えると、11点というのは非常に低い得点です。

玉置先生は、数学を捨てた場合の文系の目標点を「20点」と言っていますが、2023年の場合は数学の目標点は修正が必要で「30点」と考えるべきでしょう。

数学を捨てた場合の目標点をボクは大きく下回ってしまった。これが第一の敗因です。時間をかけたわりにはひどい点数でした。玉置先生が言っているように、数学の中でも例えば微積分のように自分が得意な分野をつくり、その分野に絞り込んで勉強をしておけば、もう少し加点することができたのではないかと反省しています。

数学に時間をかけたという意味では、数学を捨てきれなかった。そして、得点を見ると数学を捨てすぎていました。

得点②―― 英語

英語の60点というのは、かなり計算外の低い得点でした。

ボクは小学校3年からオックスフォード学院で英語の勉強を始めて、小6で2級、中2で準1級、高3で1級を取っていました。そのため油断しすぎていました。東大受験生がみんなやっているような文法・英作文・英文解釈の手堅い勉強をしないまま受験の日を迎えてしまいました。模試では、英語の点数は乱高下していましたが、なんと本番で最も下振れした点数になってしまいました。

英検を1級まで取る勉強をしたことは、2024年の試験で81点を取る基盤になっており、無駄ではありませんでした。東大二次の英語は、英検準1級を超えるレベルの勉強が必要になります。英検1級で要求される長文読解やリスニングは、そのまま東大二次に役立ちます。

しかし、そのような英検で求められる力に加えて、東大では英訳、和訳、要約といった英検では問われない分野の準備が必要でした。2023年では、この準備ができていませんでしたが、2024年は東大二次英語対策にもしっかり時間をかけ、ムラなく得点することができました。

得点③―― 国語、社会

国語は、2023年は古文・漢文の単語・文法の網羅的な勉強ができていませんでした現代文の演習も不足していました。2024年は、特別なことをしたわけではありませんが、国語は当たり前のことを当たり前にやったので、共通テストは9割を超え、東大二次も点数を伸ばすことができました。

社会(世界史、日本史)は、もともと得意の科目で2023年も目標点を取れていましたが、2024年の受験でも手を抜くことなく質が高い勉強を積み重ねて、世界史44点、日本史51点と高得点を取れました。社会95点というのは、おそらく受験生の上位1パーセント以上の順位の得点だったと思います。

まとめ

このように2回の東大二次の得点開示を振り返ると、玉置先生がいう「数学を捨てたときに東大は受かる」という言葉は的を射ています。

2023年は、分野を絞り込んでもっとコンパクトに、より少ない時間で数学をやり、その分の時間を英語・国語・社会に向けていれば合格できていたかは分かりませんが、もっと合格点に近い点数を取ることができていたはずです。

2024年の東大入試では、数学を捨てた結果生み出される時間を社会、英語、国語に十分にかけることができたことが合格の勝因でした。

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